はじめに
マンションの電気設備点検は重要です
マンションの電気設備は常に電気が印加していますので、日常からのメンテナンスが重要です。
屋内照明器具は20年を超えると、物理的強度も落ち危険です。
屋外照明のうちポール照明灯は、腐食が進めば転倒・落下の危険があります。
一般的に30年を超えてリニューアルが実施されていない、共用部の機器類の点検、メンテナンスのためにチェックリストを作成しました。
マンションの電気設備メンテナンス点検・チェックリスト
① 排気口の風力を見る。
② モーターの音を聞く。
③ モーターの状態を見る。
④ モーター設置場所にある電流計の限度を示す赤い針を見る。
⑤ タイマーの設定時間。
⑥ ダクト途中にあるダンパーの開閉を示す赤い矢印を見る。
チェック項目 | チェック方法 |
避雷針と地中アース板 | |
屋上 ① 避雷針ポールの腐食 ② 避雷針ポール用張線などの腐食 ③ ポールの固定アンカー強度 ④ 銅線の腐食
屋上から地上までの間 地上 |
①~⑤は目視。 ①は加えて打撃試験。
⑥はアースの抵抗を測定。 |
排気排煙ファン | |
① ファンからの風の強さ ② 運転時の騒音 ③ 運転時の振動 ④ 運転時のメーターの針 ⑤ 通電時間 |
ダクトのダンパー開閉機能 |
屋上のテレビ用アンテナポール | |
① アンテナポールの錆、腐食 ② アンテナポール用張線などの腐食 ③ ポールの固定アンカー強度 |
①~③は目視。 |
分電盤のブレーカー | |
① 漏電ブレーカーの性能 ② 設置環境 |
① 工事記録から設置年月日を見る。15年経過していたら交換する。 ② 温度、塵埃、屋内外。 |
火災受信機 | |
① 受信機能 ② 設置年数 |
① 半年に1度の検査がありますので報告書の備考欄を見る。 ② 銘板を見る。 |
防火扉用機器 | |
① 自動閉鎖機能 | ① 通常の状態。(通常扉として利用せず、あいている状態が正常) |
テレビ受信用ケーブル | |
① ケーブルの劣化 ② ユニットの劣化 |
①② 工事記録から前回いつ交換したかを見る。 |
チェック項目とチェック方法
避雷針と地中アース板
屋上
- ① 避雷針ポールの腐食
- ② 避雷針ポール用張線などの腐食
- ③ ポールの固定アンカー強度
- ④ 銅線の腐食
屋上から地上までの間
- ⑤ 銅線の固定状況
地上
- ⑥ アース板抵抗値
- ①~⑤は目視。
- ①は加えて打撃試験。
- ⑥はアースの抵抗を測定。
排気排煙ファン
① ファンからの風の強さ
② 運転時の騒音
③ 運転時の振動
④ 運転時のメーターの針
⑤ 通電時間
ダクトのダンパー開閉機能
① 排気口の風力を見る。
② モーターの音を聞く。
③ モーターの状態を見る。
④ モーター設置場所にある電流計の限度を示す赤い針を見る。
⑤ タイマーの設定時間。
⑥ ダクト途中にあるダンパーの開閉を示す赤い矢印を見る。
屋上のテレビ用アンテナポール
① アンテナポールの錆、腐食
② アンテナポール用張線などの腐食
③ ポールの固定アンカー強度
①~③は目視。
分電盤のブレーカー
① 漏電ブレーカーの性能
② 設置環境 ① 工事記録から設置年月日を見る。15年経過していたら交換する。
② 温度、塵埃、屋内外。
火災受信機
① 受信機能
② 設置年数
① 半年に1度の検査がありますので報告書の備考欄を見る。
② 銘板を見る。
防火扉用機器
① 自動閉鎖機能 ① 通常の状態。(通常扉として利用せず、あいている状態が正常)
テレビ受信用ケーブル
① ケーブルの劣化
② ユニットの劣化 ①② 工事記録から前回いつ交換したかを見る。
避雷針、地中アース板
避雷針ポール本体の強度、ポールベースや固定アンカー、張線の強度を確認します。腐食がないか目視で確認します。
雷電気を逃がすアースの抵抗値が大きくなると、落雷時にポンプ制御盤など周辺の機器を破壊する恐れがあります。
アース板は抵抗を測定して点検します。
排気排煙ファン、換気扇
ファン動作の制御は温度センサーかタイマーで行っています。センサーは塵埃などで劣化しています。排気音、振動が大きい場合、何らかの劣化が疑われます。
ダンパーが全開放でない場合は電力効率が悪くなります。
屋上テレビ用アンテナポール
アンテナポール本体の強度、ポールベースや固定アンカー、張線の強度を確認します。腐食がないか目視で確認します。
分電盤のブレーカー
ブレーカーの製造メーカーによると、塵埃が少なく、湿度、温度の低い良い環境に設置されているブレーカーでも、遮断機構の可動部が15年経過すると動作が円滑でなくなるとの事です。
20年経過している場合は無条件で交換すべきです。
火災受信機
銘板を確認して、30年経過している場合交換すべきです。
テレビ受信用ケーブル
25年を経過すると、配管の腐食によりケーブルの交換が難しくなります。
40年を経過すると、受信困難になります。
照明器具の点検
次の症状が見られましたら使用を中止し、業者による点検を受けられるようお勧め致します。
・スイッチを入れても点灯しない。
・点灯すると漏電ブレーカーが落ちる。
・器具に発煙、浸水などの跡がある。
・焦げた臭いがする。
・コードやソケットにひび割れがある。
・器具本体やケーブルを動かすと点滅する。
・器具本体やケーブルが異常に熱い。
・使用して15年以上たつ。
照明器具点検チェックリスト
1年に1回点検しましょう。
□正常に点灯しますか?
ランプを交換しても極端に寿命が早い。
ランプ、グローを交換しても点灯まで時間がかかる。
ランプ、グローを交換しても点滅がとまらない。
ランプを交換しても極端に暗い。
□変な臭いはしませんか?
□変な音はしませんか?
□器具本体に破損、錆はありませんか?
□コードは傷んでいませんか?
□異常な発熱はありませんか?
□取り付け部に劣化、がたつきはありませんか?
□器具とケーブルの接続部は緩んでいませんか?