マンションでの省エネ

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■ LED化は急務です! 

蛍光灯や水銀灯は、環境保護の観点から法律で製造中止となりました。
照明が未だ蛍光灯や水銀灯の場合は至急LED化を行いましょう。

・照明などのPCB含有有無について 

又古い水銀灯と蛍光灯の安定器にはPCBが含まれている可能性があります。取り扱いなどは厳格な法律で規制されています。

 PCB使用製品・PCB廃棄物の確認、あなたは大丈夫ですか?

気になられたなら外部リンクをご覧ください!

 省エネとは 

マンションにおける電気の『省エネ』とは、これは毎月の電気料金を下げることと同じと思います。

LED化後でも電気料金が思ったより下がらないとお感じの場合もご相談ください。

電気料金を下げる事は、使用する電気量を抑える事と基本料金を低くする事になります。

使用量を抑えるには機器、器具の

1、電気使用時間を短くする。

2、使用機器、器具のワット数(電力)を少ないものに変え、電気使用量を低くする。

3、必要でない場合に使用しない。

この対象となる電気は2種類あります。

  1. 専有部で使用している100ボルトと同じ種類の電気(単相)
  2. エレベーターやポンプを動かす200ボルトの電気、 (三相動力)

2の電気(三相動力)で使用するエレベーターや給排水ポンプのワット数を直ちに低い電力の機器に取り換える事は現実的ではありませんが、1の電気(単相)で使う照明器具をLED化して使用電気を低くする事は、効果が大変大きいものがあります。

LED化を一応終えたと感じている場合でも、外灯は度外回りの照明のLED化が残っている場合が多いようです。

外灯は水銀灯が使用されていますので、ポール内部にある安定器を含めて消費電力がかなり大きいのが実情です。

水銀灯や集会室の40W蛍光灯をLED化する事がより効果的です。

 

■ 使用する電気の割合や電気料金 

一般にマンションにおける100ボルトと200ボルト電気の使用割合はどうなっているでしょうか。
又、共用部電気料金の平均的世帯分担はどの程度でしょうか。

これまで約100以上のマンションの電気使用量をLED化の前後で調査してきました。

100世帯前後でエレベーターが2基のマンションの場合は、省エネ前で1世帯当たりの毎月の共用電気代負担額は約850円前後です。(電気料金の燃料調整費代でことなりますが)

電気料金に占める照明の比率が約50%です。LED化を行うとこの50%分の使用量が70%以上減少します。

現状の毎月の世帯当たり電気負担額が1500円を超えている場合やLED化を行っても負担額が1200円を下回らない場合は検討すべき状況と思います。

弊社は数多くのマンションで省エネ工事を行いました。工事前後の調査で分かった事は、

■ 照明のLED化 

現在お住まいのマンションの状況は以下のどれに当てはまるでしょうか。

  • 未だ照明のLED化が済んでいない。(約30%のマンションでは未だのようです。)
  • ② 照明の大半のLED化工事を行ったが、器具費用の高い外灯や誘導灯、非常灯はLED化が済んでいない。
  • ③ 照明は全てLED化したが、さらに電気料金を下げたい。

上記①の場合、
照明のLED化を未だ行わない場合、その考えの中に、【LED化にあたり ” 元が取れるか、元が取れるまで年数がかかりすぎるのでは” 】という思いがあると思います。

経験的結論からいえる事は、照明はすぐにLED化すべきです。毎月の使用電気量が大きく下がる事に加えて

  • ① 管球交換の手間が大変省ける事と、
  • ② 蛍光管など管球交換費用が大幅に低減できる事があります。

LEDの寿命は4万時間(初期の明るさが70%になるまでの時間)です。
4万時間は、夜間点灯の使用年数換算で約9年と3カ月です。

例えば20W蛍光灯の定格寿命は連続で8000時間です。
1回の点灯で約30分程度寿命が減ります。(フィラメントの消耗)
LEDの寿命4万時間に少なくとも20W蛍光灯は5回以上交換となります。
大抵の蛍光灯は点灯管のグローも同時交換ですから、その交換費用は大きな額となります。
従って、夜間点灯の器具をLED化すると、概ね5年前後で元が取れる計算になります。

 

参考までに一般照明器具の寿命は、工業会では15年前後とされています。
また消費者庁のホームページによりますと、15年以上使用の蛍光灯の発火事故は年間で約400件程度あると警告が出されています。
少なくとも設置後25年以上経過した照明器具は安全面からも交換すべきです。

■ マンションの共用照明の種類

マンション共用部用照明は、設置場所の点から分類すると、

・エントランス、廊下、外灯、階段室、管理室、集会室、駐輪場、駐車場や機械室です。

機能からは、

・一般照明、非常灯、誘導灯 です。

それぞれ、屋内型と屋外型があります。
この中でLED化工事を行い、最も効果のあらわれる器具や場所は

 

  • 24時間点灯の場所
  • 40W型蛍光灯と外灯の水銀灯 です。
    特に水銀灯や40W蛍光灯はランプの管球以外に、器具内部に安定器が接続されていてこの消費電力が大変高い事にありますからLED化効果が大きいです。
    これ等をLED化すると同じ明るさでは電力が4分の1から6分の1まで減りますのでびっくりする省エネになります。
  • 又、階段室に設置する器具は、階段室の通行量が少ないことから、人センサー付の器具を使用すると、より省エネ化になります。
    人が通行しない場合は、通常の25%程度の電力の明るさです。(見かけは半分程度の明るさ)、通行する時だけ100%の明るさに自動的になるタイプがあります。
    当初の器具価格は少々割高ですが、一般には数年以内で電気代は元が取れます。

 

 照明のLED化後 

LED化を行う事で、照明の電力量が概ね3分の1から4分の1に下がりますから、100ボルト電気の使用量は全体では50%前後まで下がります。

しかしLED化で電気使用量が50%まで下がったとしても、支払い電気料金は50%までは下がりません。

 

それでどうするかがポイントです。

料金の対象の電気は3種類あります。

  • ①専有部で使用している100ボルトと同じ種類の電気(単相)
  • ②エレベーターやポンプを動かす200ボルトの電気、 (三相動力)
  • ③高圧電気を引き、自己のトランスで上記の1と2の電気をつくる。

料金計算は、基本料金、使用量に比例する部分とその他の部分から構成されています。

その結果、同じ電気使用量でも料金が異なってきます。

 

電気料金を下げる場合、この現状の料金体系を確認する事と、その他のいくつかの点を知る事が大事だと思います。

 

 LED化後の対策     

そこでLED化と併せてさらなる省エネが必要となります。

  1. 照明以外の電気使用量のチェック。
    想定以上に電気を使う機器が管理室にあります。又テレビ増幅器も使用量が大きい機種があります。(特にケーブルテレビ用)
  2. 電気契約の見直し
  3. 200ボルト系の動力電気の運用などの工夫
  4. 変圧器(キューピクル)を設置している場合、電気設備を見直して直に低圧電気の使用に変更ができるか( 150世帯以下の場合で、エレベーターが巻き上げ式の場合は可能性があります。)
    変圧器はそれ自体でそれなりの電力を消費しますので、変圧器が不要となれば省エネと併せて法令の定期点検費用が不要となります。
     又、トランスから作る電気は、高圧電気であり、基本料金はデマンド制ですから、省エネの足を引っ張る事があります。

デマンド制のイメージグラフです。

LED化後のさらなる省エネについては、三相電力や高圧契約の場合も含めた多くの省エネノウハウをもつ信頼と技術力の高い弊社にぜひご相談ください。

 

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